ARABAKI ROCK FEST.11

FROM ARABAKI PROJECT

2011年、兎年です!

明けましておめでとうございます。

ARABAKI ROCK FEST. 11年目の開催が決定致しました。

去年までの10年間は、
10年目の開催へ辿りつく事に必死だったので意識してはいなかったのですが
この10年間で、ロックフェスティバルは
随分手軽なものになってしまったなと、最近強く感じるようになりました。

この状況はあまり良い状況ではないのではないかと思います。

日本で開催されているロックフェスティバルが
「夏フェス」とか「春フェス」と呼ばれ、
まるで同じイベントの全国ツアーのように括られて表現されたり、
業界内では、ロックフェスティバルの出演そのものが
バンドの権利獲得の為のツールみたいなものになっていたりと、
そもそも、お祭りを開催する為に始めた筈なのに
どうも、曲がった角度で見られてしまっているような気がしています・・・

荒吐の開催においても
エコキャンプでの開催が定番となり、
スタッフの努力の甲斐あって、運営的なノウハウが蓄積され、
来場頂く皆さんからも馴染みの内容となった反面、
ドキドキするような新鮮な部分が薄れて来たように感じ、
イベント企画側として、そして、コンサートの主催者として
日常がマンネリ気味になった状況は良くないと思います。

 

そもそも、
根本的な原因は、世の中のどうこうではなく
自分自身の目標の曇りや少々の妥協が問題なのかも知れません。

10数年前に自分が書いた企画書を読み返すと
「東北から世界に誇れる架空音楽都市の実現」と書いていて、
当時の自分は、随分大げさな事を考えていたんだなと思いながら
いつのまにか、当時の意気込みを忘れてしまっていた部分が
多分にあったのではないかと思います。

10年前に自分達がやろうとしていた創造を超えられているのだろうか

チケットを買って観に来て下さる方々
ステージに立って頂く皆さん
町にお住まいの方々、スタッフのみんな
そして、故郷を大切に思っている東北の皆さん
全ての皆さんに
キラキラした夢を提供できているのか

 

東北が世界に誇るお祭りに近付けているのだろうか

 

そんなことを
今年から、張り切って、見つめ直していきたいと思っています。

荒吐にしかない景色を創り上げるべく
スタッフと協議しながら、好きな音楽に拘って
故郷の東北で開催していることに拘って
唯一無二の音楽フェスティバルを目指し続けたいと思います。

 

 

去年の秋頃、東北大学の1年生が一人
突然、会社に尋ねてきてくれて
「ロックフェスを企画したいのですが、どうすれば良いのでしょうか??」
という質問を受け、
ブッキングのことや、荒吐開催の経緯などを
少し話したことがありました。

突然の出来事で、多少びっくりしたのですが
仙台において、ロックフェスティバルを開催したいという衝動で
会社に訪ねて来てくれた18、19歳の少年と会えたことで
少しだけ、東北で自分達が蒔いた種が芽生えたことを
確認できた気持ちになって、とても嬉しく思いました。

僕も10代の頃にSUGOで開催されていた「ロックンロールオリンピック」
に憧れていて、いつか、自分もやってやろうと思っていたのですが
すぐに行動には移せなかったな・・・

 

 

話が少し反れます。

 

 

荒吐が、意義のある開催を続けるにあたり
皆さんに一つお願いがあります。

 

日頃から、是非、出来る限り
ワンマンライブに足を運んで欲しいんです。

勿論、荒吐にも沢山の方々にご来場頂きたいのですが
最近、ワンマンライブの活気が減っているような気がして寂しい気分です。

ステージに立つ方々は、個々の音楽活動が大切です。

荒吐のステージに立つ方々が、身を削りながら
音楽制作や、ワンマンライブを開催していることに
感謝をしなければいけないと思っています。

 

 

長くなってしまってすみません・・・

今年も宜しくお願い致します。

 

2011年1月1日
菅 真良
<ARABAKI PROJECT/GIP>